Intrapreneur Marketing Note

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年始めのビジネス習慣(名刺の取捨選別)

名刺をデータ化したところで大して役に立たない

仕事をしていくと必ず貯まっていくのは名刺だろう。
最近だと、SansanがCMを投下したこともあり、名刺管理サービスも一般化した。
おかげで、名刺をデジタル化して保管する手間はだいぶ減った人も多いと思う。

ただ、デジタル化するだけでは大して役に立たないと私は考えている。
名刺は、常に使える状態でスタンバイにしておく必要があるのだ。

大事なのは、名刺の取捨選別のルールを予め設定しておくこと

「いつ使うか分からないけど、せっかく頂いた名刺なので」と、キープしておく人も多いだろう。そんなあなたにお勧めしたいのが、下記のセグメンテーションだ。

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大きな決裁権を持っていて、機動力が高い」名刺を何枚持てているかが大事だ。

定期的にやるのが面倒な人こそ、年の初めに棚卸しすることをお勧めしたい。私は、毎年、正月明けで会社に人がいない暇なこの時期に、棚卸し作業をコツコツやっている。

大事な名刺の見分け方

動き出しも悪くて、組織を動かす力も小さいと思ったら、迷わず廃棄

廃棄セグメンテーションに入った名刺については、申し訳ない気持ちをぐっと堪えながらも、本当にきれいさっぱり廃棄している。少ない手札であっても、ピッカピカの強いカードをさっと選びだせる枚数にとどめておく必要がある。

名刺を見て相手の顔がパッと思い出せないなら、それくらいの関係性でしかないことを自分は自覚している。名刺をくれた方も同じように、自分のことは記憶にないのだ。ビジネス上、また再会する可能性もなくは無いけど、そうなったらまた名刺交換からスタートすればよいだけだ。

なお、廃棄する場合は、個人情報の観点から、シュレッダーにかけるようにしよう。

決裁権はまだ小さくても、動き出しの気持ちよさがあれば大事に育てる

Tier3は、外部のアウトソーシング先の名刺が多くある。特に、デザイン制作会社や、調査リサーチ会社、戦略コンサル会社、広告代理店の名刺があるのは大変に仕事を組み立てる上で重宝している。特にそれらの会社の現場スタッフであることが多いのだけど、アウトソーシング先で、「未来のエース=Tier1」になる可能性のある子達も多くいるので、大事にしている。Tier3からTier1への昇格を果たせるケースも多くあり、その場合は長い付き合いになっていく。

特に、ベンチャー企業で働くと、社内のリソースだけでは全く仕事が進まないことは多々ある。そんな時、仮想のチームスタッフとして一緒に働いてくれるこのセグメントの名刺はすごく大事である。

動き出しが悪くても、確実に決裁権を行使してくれると思ったらキープ

Tier2は、イメージとしては大企業の取締役クラスだ。大きな組織のトップであるがゆえに、連絡してからの動き出しは遅い。ただ、然るべき部署に繋いでくれる信頼感はずば抜けて高いので、大事に残している。一番有効なのは、過去に勤務した会社の元上司達だ。同じ会社に残っていれば、自然と昇格していたりもするし、転職されたとしても然るべきポジションで活躍されているので、話しかけやすい。なので、所属したことがある組織の元上司達の動向はしっかりとチェックしておくほうが良い。

逆に、名刺の肩書は魅力的であっても、仕事上で付き合いのない相手の場合、連絡しても紹介が上手くもらえないことが多いので、潔く廃棄にまわすこともある。結局は、相手の社会的地位よりも、自分と関係性がちゃんと作れているかが大事でしかない。肩書きによってセグメンテーションに迷うことなく、その肩書きを自分のためにちゃんと行使してくれるかで見極めるのがよい。

一緒に働くと、物事がスピードアップ&スケールアップする名刺を増やそう

そして、一番大事なTier1は、主にはTier3の上長が入っていたり、大企業の執行役員や部長クラスや、ベンチャー企業の社長が入ってくる。自分が何か新しい企てをしたいときに、プランニングがまだまだ粗くても、気軽に相談が出来て、その場で次のアクションまで決まり、場合によっては担当者のアサインまで終えられるクラスの人達だ。

Tier1の顔ぶれを見ると、仕事と直接関係無くても、ふらっと会いに行きたくなる人達が入ってくる。このセグメントの名刺が、毎年何枚増えていくかを見るのが、年始の楽しみだったりもする。